広島市佐伯区(五日市)、廿日市市の賃貸・不動産(売買)、相続支援は島根不動産TOP > こだわりルームPROJECT第6弾
島根不動産株式会社が管理する一人暮らし用マンション・アパートのご入居者の約半数は、広島工業大学生を始め、近隣の山陽女子短期大学生。
これまで、フツーのお部屋とは違ったこだわりルームを手掛け、学生のみなさんに評価をいただいてきました。
第6弾のこだわりルームプロジェクトは全員2年生。9月に向けて理想のお部屋作りを進めていきます!
2018年5月25日(金)にこだわりルームプロジェクト第6弾のキックオフミーティングが行われました。
今回の参加メンバーは全員2年生。建築工学科12名と建築デザイン学科3名の計15名での実施です。
今年の9月完成を目指して、チームごとにお部屋のアイデアを出し、コンペ形式で選ばれた1つのチームの案が実際のお部屋になります。
学生さんの中には、島根不動産の物件で一人暮らしをされている方も多数いらっしゃいました。実際に暮らしているからこそ出てくるアイデアもあるかもしれませんね。
個性豊かなみなさんから、どんなアイデアが出てくるのか楽しみです。
建築工学科2年
加藤朱莉さん 松川智美さん 新見恵理さん 西岡若菜さん
建築工学科2年
山田若菜さん 堀碧衣さん 下村夏紀さん 山本実咲さん
建築工学科2年
長岡由莉さん 丸光ゆうさん 山本希帆さん 岩木千夏さん
建築デザイン学科2年
牛尾日向子さん 中山碧さん 中島菜々子さん
こだわりルームプロジェクト第6弾スタートです!
チームごとにお部屋の物件見学を行いました。
今回のお部屋は角部屋のため、ベランダと側面に窓があるお部屋になっています。
お部屋の見学をされた学生さんからは「わ、狭い!」という感想もあれば、「この部屋、いいんじゃない?」という感想もありました。当日は、お部屋のプランを立てるために集中して採寸に取り組まれていました。
2018年7月3日(火)にこだわりルームプロジェクトのプランの中間発表がありました。
4チームそれぞれが考えるお部屋を、コンセプト、ターゲット、こだわりポイントをプレゼンボードにまとめて発表していただきました!
Aチーム 建築工学科 2年
Bチーム 建築工学科 2年
Cチーム 建築工学科 2年
Dチーム 建築デザイン学科 2年
2018年8月9日。4チーム15名によるこだわりルームプロジェクト弟6弾のプレゼンテーションが開催されました。
前回のプランニングをより具体化するチームが多い中、前回の講評を活かし、全く新しいプランを打ち出したチームもいました。
気になる4チームのプレゼン内容とともに、先生の講評コメントもご紹介します。
Aチーム
プレゼンテーション
建築工学科2年
加藤朱莉さん 松川智美さん
新見恵理さん 西岡若菜さん
若い男女向けの青を基調とした落ち着いたレトロモダンな空間がコンセプト。
ランタンのようなタイルシートや部屋の壁の一面だけを違う色の壁紙にしたアクセントウォールに青を取り入れ、天井や梁・アクセントウォール以外の壁紙はクリーム色に統一。
床材は濃淡さのある木目調のフロアタイルを使用し、巾木は壁紙と床材の境界線をはっきりさせるために床材より濃い色に。また、パネルドアにして開閉スペースを削減することで部屋を広く見せる工夫を。
小さなこだわりとして、クローゼットと靴箱の中をアクセントウォールと同じ色にしたり、コンセントカバーを木製にするなど細かなところへも配慮しました。
天満先生の講評
プレゼンでは、予算が明快でわかりやすかった。デザインの柄をすでにあるものと組み合わせるということが特徴のお部屋。
Bチーム
プレゼンテーション
建築工学科2年
山田若菜さん 堀碧衣さん
下村夏紀さん 山本実咲さん
前回は和風の部屋を提案していましたが、若年層に向けた北欧風のお部屋にコンセプトを変更。
お部屋に入ってすぐのところに、格子状の壁を設置。こちらは、クローゼットとして利用するとともにお部屋のアクセントになります。広く見せるために、床や壁はシンプルで明るいものを選択。
照明やカーテン、コンセントカバーなどインテリアは北欧風テイストのものをコーディネート。
天満先生の講評
部分的な造作をすることで個性を出しているお部屋。
Cチーム
プレゼンテーション
建築工学科2年
長岡由莉さん 丸光ゆうさん
山本希帆さん 岩木千夏さん
女子大生、20代の女性をターゲットにした、くつろげる空間・ナチュラルテイストがコンセプト。
「くつろぎ」をイメージするシンプル・緑色と、「ナチュラル」をイメージする木をベースにお部屋を構成。
天井や壁は落ち着きのある色味を選び、床は木目のわかるナチュラルなものを選択。
こだわりの点としては、洋室の扉とクローゼットの扉をナチュラルなグリーンにしたこと。壁の一部は天井から床まで有効ボードを設置して自分でDIYできるように。棚やコンセント、トイレカバーも木目のものをチョイスしました。
また、一人暮らしをする時に家具付きのお部屋が便利で、あらかじめ統一したテーマで揃っていたらコーディネートもしやすいと思ったことから2点ほど家具を設置。
天満先生の講評
全体的に論理的で説得力がある。家具を置くのが良いというはっきりした意見がある。
Dチーム
プレゼンテーション
建築デザイン学科2年
牛尾日向子さん 中山碧さん
中島菜々子さん
7畳という限られた空間を最大限に生かし、広く見せることがコンセプト。この部屋のこだわりを活かし、気に入ってくれる人がターゲットで、今回の物件がワンルームであることと、世界に一つの自分の部屋になるという意味をタイトルに込めています。
玄関タイルやベランダをコンクリートのタイルにし、床は廊下と部屋を同じフロアタイルに。
部屋の壁はコンクリート柄の壁紙を使い、アルミ製の巾木を使ってコンクリート柄と馴染むようにします。
キッチンは、ステンレス製のコンパクトなものを設置し、キッチンの棚もアルミ製のものに。キッチン横の洗濯機の上に折り畳み式の扉をつけて棚としても使えるようにしました。
照明も玄関にはアクセントになるデザインのものを、部屋にはシンプルでなじむものを選びました。
天満先生の講評
自分たちのやりたいことがはっきりしていて、それを実現するための工夫をしている。
全体的にセンスがよく、自分たちが楽しんで作っているのが伝わるプレゼンだったと先生からも好評。
4チームすべてのアイデアが素晴らしく、実現できそうなものばかりだったため、1つに絞るのが難しそうです。
どのお部屋が実現されるのでしょうか。
「表彰式」までお楽しみに!
2018年9月21日(金)。
こだわりルームプロジェクト第6弾の表彰式が開催されました。
島根不動産株式会社のスタッフが厳重なる協議を行い、実際にお部屋になる「最優秀賞」のプランと各賞の選定を行いました。4チーム全てのプランが素晴らしく、選考がとても難しかったです。
4チームの中から最優秀賞に選ばれたのは、
Bチームの「北欧スタイルルーム」
壁の造作がポイントのお部屋です。
チームのみなさん選ばれたことに驚かれていました。
選ばれなかったプランも優秀なものが多かったため、家主さんの希望があれば採用も考えていきたいと思います。
選ばれたのはBチームのプランでしたが、今後の施工・造作などは、他チームのみんなも一緒に行っていきます。
受賞おめでとうございます
●最優秀賞
「北欧スタイルルーム」 Bチーム
●優秀賞
「帰りたくなる家」 Cチーム
●優秀賞
「Chic and Modern」 Aチーム
●JCDセンター賞
「1 ROOM」 Dチーム
2018年12月。
《北欧スタイル》 プランのお部屋が完成!
木材を使って造作した格子状の壁と、天井に同じ素材でアクセントに入れた木材が空間に統一感を出しています。
こだわりのくすんだブルーのドアや、白い壁紙など、やさしい色合いになっています。
アクセントの格子の裏は、多機能のクローゼット。 ハンガーをかけたり、棚に物を置いたり、引き出しになるバスケットに物を収納することができます。
やさしいブルーの扉は、既製品でありながら刷毛塗りのムラが表現されていたり、アンティーク調のガラスや個性的なハンドルが使用されているこだわりのものをセレクト。
壁紙や床はシンプルで明るい色合い。コンセントカバーもすべて木目調のものに変え、細かなところもおしゃれにまとまっています。
学生さんがお部屋の施工を行いました!
建築工学科 2年 下村 夏紀さん
床材(フロアタイル)を貼る作業が思っていたよりも難しく、カッターで切るのも握力が必要で大変でした。その分、切った床材がキレイに収まった時に達成感がありました。
建築工学科 2年 松川 智美さん
必ずしも床の四辺は直線になっている訳ではないと分かりました。その微妙な形に沿って床材を切っていくのが難しく、形良く収まるようにずらしながら貼り合わせていくのは技量が要る作業ですごいと感じました。
建築工学科 2年 新見 恵理さん
床材を貼っていく順番に決まりがあることが分かりました。部屋の壁を基準に端から貼るのではなく、部屋の中心を測り、そこを基準に貼り広げていくという手順を知り興味深いと思いました。
建築工学科 2年 西岡 若菜さん
実際に作業を体験したことで、一人でこなすにはかなり大変な作業だと実感しました。効率良く作業を進めるためには、皆との協力が大切だと思いました。
建築デザイン学科 2年 牛尾 日向子さん
授業では経験した事の無い作業だったので、様々な新しい事を教えていただきとても勉強になりました。
建築工学科 2年 岩木 千夏さん
ドア枠や造作したたて桟の形に合わせて、床材を切る作業を頑張りました。細く切らなければならない箇所も多く、難しかったです。
建築デザイン学科 2年 中山 碧さん
床材を切る作業は見ているよりも大変だと分かり、毎日このような作業をこなしている職人さんがすごいなと感じました。
建築工学科 2年 丸光 ゆうさん
壁沿いの床材を貼る時、一見直線のように見える箇所でもわずかに歪みがあったので、ミリ単位で細かく床材を切って調整するのが大変でした。でも作業している内に慣れてくると、楽しかったです。
建築デザイン学科 2年 中島 菜々子さん
ドア枠まわりなどの複雑な箇所の形を写し取ったり、その線に沿って床材を切ったりする作業が難しかったです。
建築工学科 2年 山本 希帆さん
床材を切る作業や、それを貼っていく作業で、隙間ができないよう心がけ、キレイに仕上がるように頑張りました。
建築工学科 2年 堀 碧衣さん
自分のグループの思い入れのあるプランなので、部屋が実際に出来上がっていく光景に感動したし、楽しく作業できました。
建築工学科 2年 山田 若菜さん
限られた時間内に作業をこなすのが大変でした。特に部屋の四辺に貼る床材は細かい調整をしながら切る必要があるので、難しかったです。
建築工学科 2年 加藤 朱莉さん
建物は、設計図通りにきちんと建てられていても、施工時に若干ズレが出る事があると教わり、実際に目で見て実感しました。そのズレに合わせて、床材を臨機応変に微調整して貼っていくと知り勉強になりました。
建築工学科 2年 下村 夏紀さん
今回自分たちの考えた案が採用され、その案が実際に完成したことがとても嬉しかったです。1回目のプレゼンでご指摘いただいた内容から2回目のプレゼンでは全く違う案にして、それが採用されたことから最後まで諦めず考える大切さが分かりました。また、施工体験をさせていただき、部屋の床の貼り方やどのようになっているかを知ることができました。この経験を糧に将来に活かしていきたいと思います。
建築工学科 2年 堀 碧衣さん
今回私たちが考えたお部屋が採用されて、実際に本物の部屋になっていく過程にとても感動しました。私たちが思い描いていたものを、実際に寸法を測定したり、PCでモデルを作成したり、模型を作成するなど試行錯誤しながら形にしていく事はとてもやりがいがありました。施工体験もさせていただき、自分たちの手で部屋を作っていく楽しさを学べとても貴重な体験になりました。この貴重な体験を、これからの建築の勉強に役立てていきたいと思います。
建築工学科 2年 山田 若菜さん
今回、初めて部屋の施工というものをさせていただき、とても貴重な体験ができたと思っています。床のシールを貼る作業はとても繊細で、特に部屋の隅やドアの縁の部分はとても難しく、とてもよい経験になりました。施工の体験を経て部屋をデザインして終わりではなく、施工するときのことも考えられたので、今回の経験を社会に出ても役立てられるようこれから勉強していきたいと思いました。
建築工学科 2年 山本 実咲さん
中間発表での評価はとても低く、最終コンペの間までにまた一から考え直し、私はコンペも施工も時間が合わず出れなかったので、主にインテリアなどを調べましたが、部屋のコンセプトや寸法やサイズ感を考えながら決めるのがとても難しかったですが、そこがやりがいでもありました。
第6弾こだわりルームプロジェクトに参加した学生さん達へのメッセージ
◆広島工業大学 工学部 建築工学科 准教授/JCDセンター長 川上 善嗣様より
今回のプロジェクトは昨年よりも参加者も多く、コンペ形式での実施となりました。最終的にはBグループの案が採用されましたが、そのほかのグループの完成度、提案力も大変すばらしいものでした。今回のプランで私が最も印象的だった部位は天井のデザインとクローゼットの縦桟壁の統一感です。施工では十分にその意図が反映され感動しました。
学生の皆さんは今回のプロジェクトを通して、実測から提案までの間、いろいろな意見を取りまとめ、模型作成やプレゼンテーション資料を準備することで得られた経験は、今後の学生生活、就職活動において必ず有益なものとなることでしょう。今後の活躍を期待しています。
このプロジェクトは新しい教育方法の一つである「課題解決型学習 PBL、Project-BasedLearning」の先進的な取り組みの実践例であり、JCDセンターでの様々な活動や本学の正規の授業手法として今後、参考にすべき活動と考えています。
◆広島工業大学 環境学部 建築デザイン学科 助教 天満 類子様より
各チームでそれぞれ個性的な提案がなされ、学生たちの頑張りに目を見張りました。採用されたチームの案には、絶対に自分たちのアイデアを実現させるんだという「こだわり」が一番込められていたように思います。
実施案が決まった後の施工の段階では、チームの枠を超えた協力があったようです。コンペでは競争相手となった敵同士であっても、バーチャルがリアルになっていく現場には当事者として立ち合いたいですよね。最後はひとつの仲間としての「こだわりルーム」が完成できました。学生にとってもリアルを実感できる充実したプロジェクトだったのではないかと思います。
◆広島工業大学 JCDセンター 事務員 松岡 聖子様より
第6弾となる今回は、前回よりも多くの学生の参加があったことから、チーム形式で各チームが一丸となって個性豊かなリフォーム案を提案しました。プレゼンの結果、実際に採択される案は1つに絞られましたが、選ばれなかったチームのみなさんも、物件見学・採寸・模型製作・プレゼンの資料作成等、プレゼンまでの一連の工程を経験できたことは大きな収穫となったことでしょう。
今回は、「北欧風」の雰囲気と縦桟型のクローゼットを設置し、オシャレかつ機能的なお部屋に仕上がりました。みなさんの「ものづくり」への想いが住む人へきっと届くことでしょう。
◆広島工業大学 学務部/JCDセンター 事務員 二本柿 陽子様より
当初の「和風モダン」から「北欧風」へとコンセプトを変更するなど、 試行錯誤を重ねて今回のお部屋に仕上がりました。白を基調とした ナチュラルでおしゃれな空間で、住む方に安らぎを与えるものと思います。
授業での学びを実践すると共に、チームで意見を出し合い1つの提案にまとめるという過程は大変なこともあったかと思いますが、協力しながら、最後まで楽しそうに活動していたことが印象的です。
この活動から得た様々な経験を今後に活かし、充実した学生生活を送ってほしい気持ちでいっぱいです。