
広島市佐伯区(五日市)、廿日市市の賃貸・不動産(売買)、相続支援は島根不動産TOP > こだわりルームPROJECT第7弾
島根不動産株式会社が管理する一人暮らし用マンション・アパートのご入居者の約半数は、広島工業大学生を始め、近隣の山陽女子短期大学生。これまで、フツーのお部屋とは違ったこだわりルームを手掛け、学生のみなさんに評価をいただいてきました。
第7弾のこだわりルームプロジェクトがスタート。今回は、ロフトのあるお部屋のリフォームに挑戦します。
2019年6月21日(金)にこだわりルームプロジェクト第7弾のキックオフミーティングが行われました。
今回の参加メンバーは全員2年生。建築工学科8名と建築デザイン学科10名の計18名での実施です。
今年も前回と同じく、チームごとにお部屋のアイデアを出し、コンペ形式で選ばれた1つのチームの案が実際のお部屋になります。
今回は、初となるロフト付きのお部屋のリフォーム。
お部屋の図面を見ながら、ロフトや窓などの開口部の位置を確認。
気になるところや、空間の活用の仕方について意見が出ていました。
建築工学科2年
橋本鈴菜さん 田原里紗さん
吉田葵さん 藤光陽菜さん
建築工学科2年
田城美優さん 齋藤恵さん
齊藤智香さん 小竹乃由実さん
建築デザイン学科2年
後藤夕鯉さん 濱岡珠里さん 幸田愛未さん
石井杏果さん 山本空乃さん
建築デザイン学科2年
片山萌衣さん 中野あいりさん 濱口莉名さん
西村優希さん 甲島沙也加さん
こだわりルームプロジェクト第7弾スタートです!
お部屋の物件見学を行いました。
今回のお部屋には、ロフトとちょっとしたお庭のようになっているテラスがあります。
開口部の位置も特徴的なので、学生さんたちは採寸もしっかり行われていました。
2019年8月8日(木)にこだわりルームプロジェクトのプランの中間発表会が開催されました。
学生さんがそれぞれが考えるお部屋のイメージを、プレゼンボードにまとめていただき、チームごとに発表していただきました。
Aチーム 建築工学科 2年
Bチーム 建築工学科 2年
Cチーム 建築デザイン学科 2年
Dチーム 建築デザイン学科 2年
2学生さんの発表を受けて、天満先生が次回プレゼンテーションに向けたアドバイスをお話されました。
●コンセプトはキャッチーに、自分たちの案を具体的に表現する言い回しを。
●他チームとの差別化を考える。
などです。
今回の発表から、一歩踏み込んで、より具体的な案が出てくるのか楽しみですね。
2019年11月14日。4チームによるこだわりルームプロジェクト第7弾のプレゼンテーションが開催されました。
今回は、模型だけでなく、CGやアンケート調査を行ったチームもあり、新たな試みも感じられるプレゼンテーションになりました。
Aチーム
プレゼンテーション
建築工学科2年
橋本鈴菜さん 田原里紗さん
吉田葵さん 藤光陽菜さん
木を用いて、気持ちが落ち着くような空間にしました。
木を使った階段は、互い違いにし収納としての機能を追加。裏側にはコルクボードを取付。
窓はすりガラスのはめ殺し窓を使用。収納としても使える格子を設置します。
ベランダは、防虫防腐加工をしたウッドタイルを用い、部屋との段差を小さくするための段を設け、コンクリート部分だったところは土に替えます。
Bチーム
プレゼンテーション
建築工学科2年
田城美優さん 齋藤恵さん
齊藤智香さん
趣味があり、自分だけの空間で何かに没頭したい男女の学生向けのお部屋を考えました。
全体を青と白で統一したデザインにし、こだわった点としては、ユニットバスは棚を付ける、玄関には新しい靴箱を設置する、キッチンの冷蔵庫入れはワゴンにする、階段下を収納にする、クローゼットを拡張するなど、収納を増やしました。
また、ベランダはデッキを作り段差を解消しました。
Cチーム
プレゼンテーション
建築デザイン学科2年
石井杏果さん 後藤夕鯉さん
濱岡珠里さん 山本空乃さん
幸田愛未さん
Instagramで男女52人の学生にアンケートを実施、その結果から改善点を提案。
ロフトは利用しないという結果から、収納としての活用として、キッチンのダウンキャビネットのようなクローゼットを設置。
お風呂は、浴槽につかるよりも、トイレとシャワーが分かれているほうが良いとの意見から、トイレと分離した透けて魅せるシャワールームを設置。
その他、玄関も魅せる靴箱にして広く見せ、ウッドデッキを設置してお部屋を広く見せる工夫をしました。
Dチーム
プレゼンテーション
建築デザイン学科2年
片山萌衣さん 濱口莉名さん
西村優希さん 中野あいりさん
甲島沙也加さん
和の伝統と欧米のモダンスタイルを融合させたお部屋を提案。
玄関の壁には木の板をはり、和を表現。リビングの扉はストリングカーテンに変更。階段はテレビ台・テーブルとしても使える狭い部屋でも収納力がある機能的なものに。ロフトにはテーマにも合うように畳を設置。手すりを付けて安全性を高めます。照明は、温かみのあるものに。ユニットバスはシャワールームに変更します。テラスは砂利を敷き、和の要素を取り入れます
プレゼンテーションを終えた学生さんと記念写真を撮影しました。
4案の中からどのお部屋が実現されるのでしょうか。「表彰式」までお楽しみに!
2019年12月2日(月)
こだわりルームプロジェクト第7弾の表彰式が開催されました。
今回は、「ロフトのあるお部屋」という課題の中、4チームそれぞれが優秀な提案をしてくださいました。
どの提案も素晴らしく、選考が難しかったのですが、島根不動産株式会社のスタッフが度重なる協議を行い、実際にお部屋になるプランを選定させていただきました。
4チームの中から最優秀賞に選ばれたのは、Bチームの「没頭できる部屋」です。
どのチームも甲乙つけがたい案でしたが、様々な視点から見て、一番実現可能なお部屋を選ばせていただきました。
趣味があり、自分だけの空間で何かに没頭したい男女の学生向けのお部屋。全体的に収納を増やしたり、ロフト部分に家具を設置するなど、空間を活かした案。
受賞おめでとうございます
●最優秀賞
「没頭できる部屋」 Bチーム
●JCDセンター賞
「魅せる」Cチーム
「ツリーハウス」Aチーム、「和モダン」Dチームの皆さんには感謝状を贈呈しました。
JCDプロジェクトへ参加いただいた皆様には大変感謝いたします。
毎年参加してくださる学生さんがいらっしゃることで、このプロジェクトも第7弾を迎える事ができました。
毎回、斬新なアイディアをいただき、私たちも勉強させていただいております。
今回皆さんに考えていただいたお部屋はロフト付きという事でしたが、各班より甲乙つけがたい素晴らしい提案をいただきました。
それでも最優秀賞を表彰しなければならないという事で、実現性や、生活のしやすさ、費用面など総合的に判断し、最優秀賞はB班とさせていただきます。
多くは、ロフトまでの階段収納の案、テラスの活用方法が多かった中、C班のリサーチ力、ロフトに上がる事を不要とする斬新さには目を引かれるものがありました。残念ながら、ダウンキャビネットの機能が、既製品では現実が不可能でした。
最優秀賞には採用されなかった案も今後のリフォーム事業の参考にさせて頂こうと思います。
今回プロジェクトに参加いただいた皆さんも、調査、立案、提案までの工程は今後どんな仕事に就かれてからも役に立つ事と思います。皆様の今後の活躍を願っております。
どのチームも良い点があり、僅差での評価でした。
各チームの案がどのように評価されたかをお伝えします。
選ばれたのはBチームのプランでしたが、今後の施工・造作などは、他チームのみんなも一緒に行っていきます。
お部屋完成が待ち遠しいですね。
2020年2月。
Bチームの《没頭できる部屋》 が完成!
ロフトへ上る階段を収納にすることでデザイン性・機能性を高め、お部屋のアクセントになっています。
ロフトの上は造作した家具も設置し、勉強もできるスペースになっています。
造作した家具
収納機能もある階段
お部屋と高さのレベルを調整したテラス。
サッシを開くとお部屋と一続きになり、空間を広く見せる効果があります。
ウォークインクローゼット。
内側の壁紙を水色にしてアクセントに。
洗面台・トイレに収納棚を設置
玄関には造作した靴箱
学生さんがお部屋の施工を行いました!
建築工学科 2年 齊藤 智香さん
■今回の企画に参加して
壁紙の貼替えという大変貴重な体験をさせていただきました。作業で気を付けることや、職人さんが常に考えていることなど、家づくりにかかわる仕事をするために、良いお話をたくさん伺うことができました。
■案を採用されての感想
部屋の都合で、当初提案していた内容が一部変更になり、柔軟にアイデアを出して変更していくことも仕事の一つなのだと学ぶことができました。
「住む人の為により良いものを作りたい」という思いから、素材や全体のバランスを考えながら、壁紙や床のデザインを選ぶ時間はとても幸せでした。
建築工学科 2年 齋藤 恵さん
■今回の企画に参加して
初めてリフォームの施工に参加し、壁紙の貼替えという大変貴重な経験をさせていただきました。壁紙を上手く剥がすのはとても難しい作業で、技術のいる作業だなと感じました。また床や壁紙を選ぶ際に種類が沢山あり迷いましたが、イメージしていたものと近い壁紙を選ぶことができて良かったと思います。
■案を採用されての感想
考えた案が実際に形になっていく工程を見て完成が楽しみになりました。趣味に没頭できるような部屋にして、利便性も良くなっているので、完成した部屋に住む人に喜んでもらえると嬉しく思います。
建築工学科 2年 田城 美優さん
■今回の企画に参加して
クロスの貼替えを体験させていただきました。様々な形がある中で壁に合わせて貼ることの難しさを実際に作業して体感しました。今回の部屋はロフトがあり、体を斜めにしての作業は大変でしたが、その作業を長時間される職人の方はすごいなと思いました。
■案を採用されての感想
今回自分たちが考えた案が採用され、実際に形になっていくことを作業しながら体験でき感動しました。プレゼンの案と実際の部屋とは異なる点があり、職人の方のお話を伺って、デザインの意図をきちんと伝えることの大切さを改めて感じました。自分たちの案で施工ができると思っていなかったので、とても貴重な経験となりました。
建築工学科 2年 橋本 鈴菜さん
授業で体験したことのない壁紙貼りは、道具を使いながら真っ直ぐ切ることや空気をしっかり抜くことがとても難しいと思いました。角の部分やスイッチがある部分は大体の形を切り抜くなど工夫することが必要でした。
建築工学科 2年 田原 里紗さん
この度のこだわりルームプロジェクトに参加して部屋のリフォーム案を出すこと、また施工体験がいかに難しいかを知ることが出来ました。この経験をこれからの将来に活かせるよう頑張ります。
建築工学科 2年 藤光 陽菜さん
経験したことのない作業ばかりで不安でしたが、優しく教えていただき、安心して作業ができました。普段経験できないことができ、とても有意義な時間になりました。
建築工学科 2年 吉田 葵さん
壁紙の選び方や貼り方など普段の講義では習わないことを教えていただき、勉強になりました。壁紙を剥がす作業は楽しく、貼る作業は表面に凹凸ができないようにすることが難しいと思いました。
建築デザイン学科 2年 後藤 夕鯉さん
今回この企画に参加して、学科の学びを超えたより実用的な学びを深めることができました。その中で、日々の学びを活かすことができ、また、チームで行うこと、コンペを行うことは、とても良い経験になりました。
建築デザイン学科 2年 幸田 愛未さん
私自身が一人暮らしをしているので、案を考えることを楽しく思いました。あえて隠したいものを魅せることで愛着が生まれる気がするという曖昧な発想から、きちんと形にして提案することができて良かったと思います。
建築デザイン学科 2年 濱岡 珠里さん
今回の企画に参加して、チームで1つのものを作り上げる力が付きました。チームで案を出し模型を作りながら 1 つの部屋を完成させることは貴重な経験になりました。すごく楽しい時間でした。
建築デザイン学科 2年 山本 空乃さん
実際の物件(部屋)を見学して、計測や問題点を探すという機会を設けていただき、今まで想像で作業していたよりもイメージがしやすくなりました。また、自分たちで考えた案が実現するということは貴重な体験でした。
建築デザイン学科 2年 石井 杏果さん
企画に参加することでなかなか体験ができないことができたと思います。どうすれば実際に住みたいと思ってもらえるのかを考え案をだす現実味のある企画でした。自分たちの案は採用されなかったけど、楽しく参加させていただきました。ありがとうございます。
建築デザイン学科 2年 片山 萌衣さん
こだわりルームプロジェクトに参加して様々なことを学ぶことができました。実際に人が住むアパートをリノベーションすることはとても難しいと感じました。コロナウィルス感染拡大防止のため、内覧会が中止となり完成を見ることはできませんでしたが、達成感があるプロジェクトだと感じました。
建築デザイン学科 2年 甲島 沙也加さん
課題やテストなどでなかなか集まることが出来なかったり、グループの意見をまとめたりすることが大変でしたが、時間を効率よく使う力などが身についたと思います。また、普段できない貴重な体験ができ良かったです。
建築デザイン学科 2年 中野 あいりさん
今回のこだわりルームプロジェクトに参加して、内見して実際に模型を作り、今の一人暮らしに必要なものは何かと考え、学んだことを活かしながら、班のメンバーの意見をまとめ提案しました。講義の中ではできないような貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
建築デザイン学科 2年 西村 優希さん
部屋の内装をデザインするということは、住み手に生活スタイルを提案することが重要だと気付きました。住み手がより快適に暮らせる空間づくりができるようになりたいと思いました。
建築デザイン学科 2年 濱口 莉名さん
初めて既存の部屋の内装を考えました。企画を通して自分のアイデアの引き出しが増えたと感じます。限られた日数の中、チーム内で部屋の長所と短所からアイデアを出して、調べたり、他チームの案を聞いたりと学びが多い体験ができました。
第7弾こだわりルームプロジェクトに参加した学生さん達へのメッセージ
◆広島工業大学 工学部 建築工学科 准教授/JCDセンター長 川上 善嗣様より
今回のプロジェクトは4つのグループで参加し、昨年に引き続きコンペ形式での実施となりました。私も物件調査に参加しましたが、プランのポイントはロフト、昇降はしごの利活用および玄関周りの狭小なイメージの改善であるような気がしていました。それぞれ個性的なプランが提案され、最終的にはBチームのプランを実際に施工することになりました。その他のグループの提案も完成度、提案力とも大変すばらしいものでした。
今回の4チームの提案で私が強く感じたのは、リフォームの品質、コストが島根不動産様の想定を超える内容であったことです。このことは学生の社会実践活動の取組の第一段階としては特筆すべきことであると思います。次のステップとしてコスト意識が生まれてくることでしょう。
学生は今回のプロジェクトを通して、実測から提案までの間、いろいろな意見を取りまとめ、模型作成やプレゼンテーション資料を準備することで得られた経験は、今後の学生生活、就職活動において必ず有益なものとなるはずです。今後の活躍を期待しています。
このプロジェクトは本学の新しい教育方法の一つである「社会実践科目」の先進的な取り組みの事例であり、 JCD センターでの様々な活動や本学の正規の授業において参考にすべき活動と考えています。
最後に、島根不動産株式会社の皆様、家主様には学生たちに貴重な機会を与えていただきありがとうございました。
◆広島工業大学 工学部 環境土木工学科 教授 伊藤 雅様より
こだわりルームの実現までには、1)リフォーム前の部屋の確認、2)提案、3)施工、の流れの中でいかに「こだわり」を盛り込んでいくかが腕の見せ所になります。4つのグループの提案はそれぞれに独自の「こだわり」を盛り込んだアイディアでした。採否の分かれ目は、施工性だったように思います。アイディアを現場の施工に落とし込むときに、予算の制約や仕上げのしやすさまで考えることができれば一人前の設計士です。今回の経験を活かして、良いアイディアを形にできる技術を磨いていってほしいと思います。
Bチームの皆さんのコメント