生活に支障をきたすような無理な金額を設定してはいけません。要するにご両親からの仕送りやアルバイト収入など確実に毎月入ってくる収入を出して、そこから予算を決めていくことが大切です。毎月決まって払わなければならない費用には、家賃以外にもいろいろあるから、そこのところもしっかり頭に入れてから予算を立てましょう。
エリア、大学・駅からの距離などの条件を決めます。住まいを決めるときの条件で、絶対譲れないものはまず最初に予算。それから立地や設備といったその他の条件を整理すること。このとき注意したいのは、どの条件も柔軟性のあるものにしておくこと。 立地の場合なら大学との通勤時間の関係で、希望のエリアは何駅という風にすぐ分かりますが、どうしてもこの駅でないとダメ、というように思い込んでしまうとなかなか条件に合う住まい探しが難しくなります。候補地を決めるときは、「○○駅から△△駅までの間で」というように幅を持たせておいた方がいいと思います。「ここはどうだろう」と思ったエリアがあったら、ぜひ実際に行ってみて近所を歩いてみましょう。意外に駅に近かったり、利用できるバス路線があります。バスといえば、広島工業大学ではJR＆広島電鉄の五日市駅前からスクールバスが出ており非常に便利です。
次にチェックしたいのは駅から物件までの距離。なるべく近い方がいいのは誰しも考えるところですが、一般に駅まで歩いて15分以内までを徒歩圏としている人が多いです。ということは、歩いて15分以上とか、さらにそこからバス便となると家賃設定に影響してくるわけで、賃料が徒歩圏の物件より1割くらい安い場合も。交通の便には絶対こだわるか、それとも安い方がいいか、ここが思案のしどころとなってきます。どうするのか、あらかじめ決めておいた方がベターです。
一方、築年数にこだわるかどうか、ということも大きな条件のひとつ。新しい物件は品薄になりがち。ただ築年数のたった物件といっても、キチンとリフォームが行き届いて、しかも家賃がグンとお値打ちなら結局はお勧め物件ということもあります。実際、当社では大学生さんの意見を取り入れた"普通な部屋じゃイヤ！こだわりルームデザイン"の部屋を多く手掛けており、新入生に大人気。その意味で築年数の新しい物件にあくまでこだわるのか、ということも事前に考えておくことが大切です。
その他にも、その人独自でこだわるポイントというのがあるでしょう。「モノをたくさん持っているので収納の多い物件がいい」とか「女性のひとり暮らしだからセキュリティのしっかりした物件がいい」とか「多少不便でも駐車場付きがいい」、「お布団を干したいから日当たりが良くないと」、「バス・トイレ別でないと」などなど。そういう譲れない条件を、一度紙か何かに書き出して整理しましょう。ただし、あれもこれも、こだわっていると、「そんな物件はありません」ということになって、なかなか気に入った物件に巡り合うことは難しくなります。そんなことにならないように、リストアップした諸条件に優先順位をつけ、ある程度弾力性をもたせておくことが大切になります。
大学の下宿紹介リスト・当社ホームページ・当社情報誌（広島工業大学内のアベベ食堂＆レストランリーフガーデン、山陽女子短期大学の事務局にも置かせて頂いております。）などを利用して相場をつかみましょう。自分の設定した予算などの条件が現実的なものかどうか、自分の出した予算そのものが世間の相場と比べてどうなのかを知るためにも、ホームページの物件情報・情報誌などで、いろいろな情報を集めましょう。そして集めた情報をもとにもう一度自分の希望する条件を吟味して、3つくらいまでに絞っておいた方がいいと思います。
希望条件を説明し、物件を紹介してもらいます。実際に当社に来店してみてください。直接来店のお客様もいらっしゃいますが、事前に来店日時をご予約頂ければスムーズです。新規のご来店者様にはアンケート形式の希望条件お伺い書に記入してもらっています。こだわりたいポイントを数点ピックアップしておくと、それに合った物件を何件か紹介します。この時点で物件をある程度絞り込まないと、ムダに何度も物件を見たり、見過ぎて印象が混乱してしまい、その結果いい物件を他の人に取られてしまったりといった失敗をしてしまうこともあります。さらにつけ加えるならば、なぜこの条件は譲れないのか、その理由も当社スタッフに話しておくとよいです。理由をしっかり伝えておくと、当社スタッフがその方の本音の部分のニーズを正確につかんで、それに最適な物件を選びます。気軽に何でも言ってください。
さていよいよ実際に物件の内見（下見）に行きます。店内で見せてもらった間取りやその物件の概要（立地とか築年数）などの情報を、実際自分の目で確かめるために内見するので、書類ではわからない点（実際の日当たりや周囲の環境、方角は本当に南向きかどうか磁石で測ってみるなど）を重点的に確認することが大切。そして、内見の際に持っていくと便利なものは、メジャー（家具が実際に入るかどうか、カーテンのサイズはどうか）、磁石（もちろん方角を見るため）、デジカメ（後で確認するため）の３つ。
【室内】
●店でもらった資料と実際の間取りや設備概要に相違はないか。
●日当たり、方角はどうか。
●自分が持っている家具は、この部屋に入るかどうか。
●周囲の生活騒音はどの程度か。また気になる臭いはないか。
●収納スペースはどの程度あるのか、またそれは押し入れかクローゼットか。中の仕切りは使いやすいか。
●部屋の中にコンセントやテレビ端子などが十分あるか。
●周辺道路が大変うるさい場合、窓が開けられないくらいかどうか。
●床はフローリングかクッションフロアか。
●湿気はどの程度か（カビははえやすいか）、窓を開けて風が部屋の中を通りやすいか。
●とくに女性で1階の物件の場合、外から部屋の中を覗かれないように目隠しなどがあるか。
【建物敷地内】
●エントランスホールや廊下、エレベーターなどの共有部分がきちんと管理されているか。
●ゴミ袋が乱雑に、時間外に置かれていないか、ゴミ置き場がきれいになっているか。
●駐車場、駐輪場の有無、建物からどのくらい離れているか、屋根は付いているかどうか。
【物件から大学・駅までの間】
●途中の道にコンビニ・スーパー・病院・銀行などの生活関連施設がどのぐらいあったか。
●商店や病院の場合、営業時間もチェックしておくこと。
●夜道の場合、人通りや街灯が少ないなど、防犯上気になるところがないか。
●交通の便はどうか。自転車やバイクで駅まで行く場合、交通量はどうか、駅の近くに駐車場・駐輪場があるか。
内見の結果、借りる物件が決まったら、当社スタッフにその意思表示を行います。当社スタッフは借りたい人の詳細をその物件の家主さんに紹介することになるので、借りる人は入居申込書に記入します。「この物件を借りたいので、他の人にここを紹介しないでほしい」という意思表示として家賃1ヶ月分相当の申込み金・預り金（正式な契約時に契約金に充当）をお預かりする場合もあります。入居申込みを行って、大体1週間ぐらいで家主さんの入居審査の結果が出てくることになっています。
契約は当社の宅地建物取引主任者に重要事項の説明を 受けてから。これは、これから借りようとする物件の詳細、契約内容についての説明なので少しでも疑問に思っていることは質問し、その場で説明を受けるようにしましょう。 重要な事項の一つに特約というものがあります。これは退去時の原状回復の具体的な約束ごとで、負担の割合や概算単価の説明をよく聞いておきましょう。入るときに出て行くときのことまで、と思うかもしれませんが、重要なことですのでよく理解しましょう。また、卒業の際、いつまでに契約の解約を通告しなければならないかも把握しておきましょう。
後日、必要な書類・契約金は下記のとおりです。保証人の印鑑証明書などは、遠くから取り寄せることになるかもしれないので、早めに依頼しておきましょう。
●借りる人の住民票。学生さんの場合、借りる人とはご両親のどちらかでお願いしています。
●保証人の印鑑証明書（連帯保証人不要システムを使える物件も有り）。学生さんの場合、ご祖父母にお願いされる方が多いです。
●借りる人の運転免許証、または健康保険証のコピー。
（口座振替申込書・銀行届出印）
●契約金（前家賃・敷金・仲介手数料など）。なお、当社管理物件は、大学生様に対してはほとんどが仲介手数料0円、礼金0円、敷金5万円定額です。
●契約用印鑑
※これらの必要書類等は、物件・契約内容等により多少異なります。
鍵は、契約書・契約金・その他必要書類が揃っていることを確認した上で、入居日前日の夕方頃もしくは当日に当社にてお渡しします。
