広島市佐伯区(五日市)、廿日市市の賃貸・不動産(売買)、相続支援は島根不動産TOP > こだわりルームPROJECT第3弾
島根不動産株式会社が管理する一人暮らし用マンション・アパートのご入居者の約半数は、広島工業大学生を始め、近隣の山陽女子短期大学生。
これまで、フツーのお部屋とは違ったこだわりルームを手掛け、学生のみなさんに評価をいただいてきました。
学生さんにより選ばれるお部屋の提供を目指し学生さんのアイデアを取り入れようという思いで2011年から始まった大好評のJCDセンターの女子学生さん達とのコラボ企画。
2014年度は参加メンバー21名に大幅増員でパワーアップして企画を進めることとなりました。
第3弾のプロジェクトは、第2弾メンバーのリーダー木代さんと梶川さん、甲斐さんが学生さんへ募集の呼び込みをかけ、体験談を説明するところからスタート。
説明会や先生達からの紹介、口コミ効果により、学科や学年を越え、第1弾の3名、第2弾の6名を大幅に上回る総勢21名の学生さんが参加することとなりました。
第1回目のキックオフミーティングは2014年7月22日(火)に広島工業大学のJラウンジで開催。今回は来年度の新入生の入居募集を見込んで通常よりも早めのスタートとなりました。
「学生さんの素直で柔軟なアイディアは今までのプロジェクト同様提案していただき、今回はもう一つ踏み込んで、プランと費用の計画立てや、実際のお部屋案内までチャレンジしていただきたい」と島根不動産株式会社の髙山社長。
このプロジェクトでの体験が、学生さんが社会に出るときにより役立つように取り組み内容をパワーアップさせました。
学生さんからは「施工に興味がある」、「壁紙を貼るときにはおよそいくら」、「電気設備を増やすことができるのか」など、今までにない踏み込んだ意見も。
よりパワーアップした第3弾の今後の動きに期待です。
4チームに分かれて物件の見学を行いました。
今回見学したのは、一人暮らし向けの7畳洋室 1Kのお部屋。大きな柱・梁があることと、クローゼットや靴箱などの収納があること、バスタブ・トイレ・洗面が一緒の3点ユニットが特徴です。
現場を見た学生さん達の印象は・・・
「柱と梁を有効活用できたら」「バルコニーが広い」
「リビングと廊下が扉で仕切られている」 など。
今回はあらかじめテーマを決めて物件見学をしているチームが多かったため、お部屋の細かな部分の採寸や、ユニットバスをセパレートにした場合の配置や配管の位置の確認、洗濯機の移動、コンセントの位置変更が可能かなど、一歩踏み込んだ内容で確認をされていました。
物件見学後、プラン作成までの期間の間に、広島工業大学でインテリアコーディネーターとカラーコーディネーターのプロの先生による特別講義とワークショップが開催されました。その模様をご紹介します。
2014年9月17日に開催。
始めに行われたレクチャーでは、インテリアの種類、名前、歴史などの基礎的知識から始まり、インテリアがお部屋に与える影響や、暮らしを豊かにして心地良い環境を作るために、デザインと機能を融合させることの必要性などを学びました。
講義後は「自分のお気に入り」というテーマでインテリアの写真や雑誌を切り貼りしてコラージュにするワークショップも実施。
見たことのないデザインの家具を知るきっかけになったり、同じアイテムを使っても色の組み合わせで雰囲気が変わることが面白かったようです。
また、参加した学生さん同士、それぞれの好みを知ることができたことで、こだわりルームプロジェクトのお部屋のコンセプトを考えるヒントにもなったようです。
2014年9月30日と10月7日の2回に分けて稲田先生から学んだのは「色彩心理学」について。
1回目のワークショップではクレヨンを使って言葉のイメージの色やカタチを描くラインドローイングを行いました。
ワークショップに参加した学生さん達は、同じ言葉でも、イメージする色や形がみんな違っていたり、どこか似ているところがあったり、色によってその人の感情がわかることが面白かったようです。
2回目は色彩心理学についてより詳しいレクチャーを行っていただきました。稲田先生の実際のお仕事で行ってる「ホスピタルアート」などを紹介していただきました。
稲田先生の講義で色の効果を学び、色に興味を持った学生さんも多かったようです。
また、普段の授業では習わない内容もあり、学生さん達にとって、新鮮でたくさん刺激を受けた学びとなったようです。
2014年11月17日に、こだわりルームプロジェクトのプレゼンテーションが広島工業大学 Nexus21 10F スカイテリアにて行われました。
今回はプロジェクトメンバーの女子学生さん21名のみなさんと広島工業大学の先生方、家主様、島根不動産株式会社社員が参加したため、大人数での迫力あるプレゼンテーションとなりました。
この日のために、授業やそれぞれの予定の合間をぬってチームメンバーで集まり、プラン検討や模型制作をしてきた学生さん達。
いったいどんなアイディアの作品が発表されるのでしょうか。学生さん達のプレゼン内容をご紹介していきます!
今回は、バス・トイレやキッチンなどの水回りや収納の位置変更、間取り変更などを考えたアイディアが多く、更にレベルアップした内容となりました。
各チームのプレゼンテーション後の質疑応答でも、審査員からは施工に関することや、図面の寸法についてなど、より踏み込んだ質問が多くありました。
さて、この作品の中から1つが実際にお部屋にされるものとして選ばれます。
どのアイディアも素晴らしく、面白いものばかりなのでどれが選ばれるのか楽しみですね。
2014年12月2日(火)
4チームのプランのプレゼンテーションを受け、島根不動産株式会社と家主様との厳重なる協議を行い、実際にお部屋になる「最優秀賞」のプランと各賞の選定を行いました。
今回はチームで取り組んだこともあり、学生さん達はチームメンバーと一緒に緊張しながら発表を待たれていました。
それでは、いよいよ最優秀賞の発表です。
今回も、どのチームのプランも優劣つけがたく、すべてが実現できそうな素敵な内容のものばかりでした。
その中から、家主様の理想とぴったりだった、Cチームの「大人プラン」を最優秀賞に選ばせていただきました。
一目惚れするような部屋にしたいとの思いを胸に斬新なアイデアを提案してくださったCチームの皆さん。
第3弾は1年生から3年生、学科をまたいだチーム編成での取り組みだったため、先輩や後輩から受ける刺激、学ぶこともたくさんあったようですね。
●最優秀賞
「大人プラン」 Cチーム
●こだわりルーム賞
「mori」 Aチーム
●プレゼン賞
「宇宙プラン」 Cチーム
●プレゼン賞
「Brooklyn Café風スタイル」 Bチーム
●アイデア賞
「カープファンのおしゃれ部屋」 Dチーム
表彰式のあとは、実際にお部屋を作っていくためのミーティングを開始。
島根不動産株式会社があらかじめ下調べした素材の実物を見ていただきながら、どのように施工していくかを話合いました。
話を聞くみなさんはとても真剣な顔で、メモをとったり意見を言ったり積極的です。
いったいどんな仕上がりになるのか、お部屋の完成が楽しみですね!
2015年1月。ついにリフォームが完成しました!
実現したプランは《大人プラン》
今回のプランは、素材や設備へのこだわり、お風呂・トイレ・キッチンなどの水まわりのプラン変更、収納の取り外しなど、前回よりグレードアップした内容でした。
そんななか完成したのが上の写真のお部屋。
コンクリート・レンガ・木材の3つの異素材を組み合わせたあたたかみのあるお部屋。
デザイン性の高い照明やスタイリッシュなキッチンも学生さん達のチョイスで、お部屋を広く見せたり、雰囲気アップにつながっています。
新たに設置したハンガーラックも学生さん達がデザインし、オリジナルで制作しました。
メンバーも大幅に増え、プランの規模も前回よりパワーアップした今回のプロジェクト。
メンバーの得意分野を活かしながら力を合わせて完成させたお部屋は、こまかなところ一つ一つにこだわりが見えるものになっていました。
プロジェクトを終えた学生さん達の声をご紹介します。
プロジェクトを終えた学生さん達の声
「プランを考えるところです。今回は学科も学年も違うメンバーで行ったので大変でした。」
「学科が違うので、構造について得意な人や、デザインが得意な人などで役割分担しました。」
「上級生の3年生は積算とかを授業で習っているので、予算などはアドバイスをもらって進めました。」
「今回は床貼りやコーキングだけでなく、壁紙も自分達で貼ったり、ハンガーラックを作ったりなど、お部屋全体を手掛けられたところです。その分、かけた日数も前回よりも多かったです。」
「人数が多かったため、工事に入ると、役割分担もしました。全メンバーの中からお部屋を作りたい人、ハンガーラックを作りたい人などに分かれて連絡を取り合って進めました。」
「感動しました!模型の中にいるみたい!という印象でした。プランがそのまま再現できてうれしいです。」
「学年学科を越えてメンバー同士が仲良くなれました。普段知り合うことがなかったのでうれしいです。」
第3弾こだわりルームプロジェクトを終えて
◆広島工業大学 工学部 知能機械工学科 准教授 八房 智顕様より
第3弾のプロジェクトから参加させて頂きました。私は建築の専門ではありませんので、学生に詳細を指導することはできませんが、予め工程を組んでプロジェクトを進めていくなど、全ての分野に共通するような部分について学生と考えました。
工程が進み完成が近づくにつれて学生の盛り上がりも増し、実際の施工作業では手・服・髪が汚れるのも気にせずに一生懸命に作業している様子が印象的でした。新しく入居される方が気持よく生活できる空間に仕上がったのではないかと思います。
携わった学生にとって貴重な経験をご提供いただきました、島根不動産株式会社様と家主様にこの場を借りまして御礼申し上げます。
◆広島工業大学 工学部 建築工学科 准教授 川上 善嗣様より
本年度のこだわりルームプロジェクトには多くの女子学生が参加し、アイデアの提案をしてくれました。その中の優秀なアイデアが採用されましたが、採用されなかった多くの学生もリフォーム施工に携わってくれたことが大きな成果だと思います。
今年度の提案の大きな目玉であるウッドフロアは女子学生が一枚一枚手で塗装しましたが、素晴らしい出来あがりでした。
色の決定から塗装の準備、実施、乾燥、納品などスケジュールを立て、遂行できたことは大変すばらしいことです。
また実際のリフォームでは、天井、壁等の目立つ部位の施工よりも、開口部まわりやキッチン、トイレまわりの施工が時間と労力がかかったことを知ることも貴重な経験でしょう。
今回のリフォームプロジェクトには施工を中心として携わりましたが、学生の丁寧な作業とこだわりルームへの愛情は間違いなく感じられました。
これは大学での授業では得られない経験であり将来有益なものとなると確信しております。
最後に、島根不動産株式会社の皆様および施主部屋の家主様には、学生の成長にご助力いただき感謝しております。
今後ともよろしくお願いいたします。
◆広島工業大学 JCDセンター長 食品生命科学科 教授 角川 幸治様より
こだわりルームProjectも第3弾となりました。今回は、過去最多の建築系女子学生がプロジェクトに参加してくれ、活発な議論の後、ユニークなプランをたくさん提案してくれました。プロジェクトに参加してくれた女子学生は1,2年生が中心となっておりますが、プロジェクトの活動を通して将来の自分たちの仕事、目指すべき道が見えてきたのではないかと思います。
現在、教育界ではアクティブラーニングという言葉が広まってきておりますが、このプロジェクトの活動は、建築系の学生にとっては良いアクティブラーニングの場になっていると感じております。今後も、こだわりルームProjectの活動を続けさせて頂き、大学だけでなく、地元企業である島根不動産株式会社の皆様と一緒に女性技術者の養成を行っていければと思っております。
引き続き、ご支援ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
◆島根不動産株式会社 専務 髙山 裕子より
今回のPROJECTでは、プランの考案、模型作りから部屋の仕上げに至るまで実にたくさんの時間と力を費やしていただきました。お陰様で本当に素晴らしい部屋が完成しました。
完成までの間には、多くの苦労があったことと思いますが、これが糧となり、学生さん達が今後社会に出られるにあたっての自信につながれば、これに勝る喜びはありません。このPROJECTでは、弊社の経営理念のひとつである『社会に役立つ会社であること』『会社の仕事が社会から必要とされ、歓迎されるものであること』を、多少なりとも実践できているのではないかと思っております。地元密着企業として、角川先生のおっしゃる若い女性技術者の育成の、ささやかな一助となったことは、非常に光栄です。今後も広島工業大学様とのこの合同企画をますます充実させていきたいと思っております。
授業の合間をぬって作業を続けてくださった学生さん、強力なバックアップをしてくださりご指導くださった先生方、そしてPROJECTメンバーと弊社との調整役を引き受けてくださったJCDセンターの方々、誠にありがとうございました。